东海道路行之図
江戸时代 寛文年间（1661～1673）ごろ
わが国最古の刊行道中図で、印刷地図としても初期グループに属する。现存例が数点と极めて少なく、カナダのビーンズコレクション中に本资料と同一版のものが存在するが、国内にある别のものと比较すると微妙に版木が异なっており、少なくとも二度制版されたことがわかる。京都を図の上に、江戸を下にして、东海道のコースが一覧できるようになっている。また、道筋に沿って城下町を描き、藩主と石高を记入しているが、その藩主名は承応年间（1652～1655）ごろの大名配置状况を示している。刊行年は记されていないが、以上のことから「寛文（九年）版新板书籍目录」に记される道中図を本资料とみなすことができ、刊行时期もおのずと知られる。



大明省図
江戸时代中期
四枚一组の巨大な中国全図であるが、よくみると西方の陜西・四川省、南方の云南省は完全には描かれていない。また「大明省図」としながら､行政区の「省」を「道｣におきかえている。本资料とほぼ同规模、同内容のものが现在数点知られるが、枚方市久修园院蔵の図は由来が记されていることで著名である。それによると江戸时代初期に日本に伝わり、幕府が秘蔵していた中国図を､元禄4年（1691）に模写したものという。本资料もそのころ（元禄期）の作成と思われる。地名・山川・寺など详细に记され、その大きさとともに、わが国江戸时代を代表する中国図である



这是一组图，首先是日本，画得还不错，享保12年（1727）

大清
寺岛良安は大坂の医师だが、博覧强记で中国の『三才図会』を基にした百科辞典『和汉三才図会』（１０５巻、１７１３年刊）を作成した。日本図は左右端に纬度数を记し、その地形は当时の日本図の中でも异色である。夸张した河川描写、朱线の海陆交通路、城下町とその他の地名・名所旧迹・寺社等が豊富に书かれ、そこに関する由绪なども记している。中国図も日本図同様に陆地の形态はともかく、内容・记述の多さが目をひく。特にその土地に関する歴史的记述が多く、北京や南京などには、そこに首都をかまえた歴代の王朝の名が记され、同时に地図の右端下には帝都の一覧表が付いている。両図はほぼ同じ大きさで一対をなし、木箱に纳められていた。木箱の表には“地球万国 太清地理之图 不许他冩”と丁宁に浮雕りされている。巨大な巻子装仕立てで、かつ垂直に立てて见る工夫がなされているのも珍しい



毕竟是江户时代后期的地图，画得好多了。
フィッセル改订ブラウ世界図模写図
江戸时代后期
本资料の原本は、17世纪のオランダを代表する地図制作者J.ブラウの作った大型壁地図（ウォールマップ）をN.フィッセルが改订したもので、东京国立博物馆に保管されている。それを日本人が丁宁に模写したもの。壁地図というのは特别注文の品で、世界的にみても现存例は极めて少ない。本资料はこのような壁地図が、幕府献上品か购入品の形で江戸时代にもたらされたことを雄弁に物语る。东京国立博物馆に所蔵される二点のブラウ壁地図（1648年版、フィッセル改订版）がそれにあたると考えられている。地名は、国名に関しては安永8年（1779）『新増 万国地名考』（中山武成著、本馆蔵）と密接な関连がみられ、さらに都市の地名まで翻訳されて记されている。単に模写するだけではなく、兰学に基づく地理学の発达がうかがえる。



天竺之図
江戸时代 寛延2年（1749）
近世以前の日本人の伝统的な世界観は、仏教の教义に基づくいわゆる三国（日本、中国、インド）世界観であり、それに基づく世界図を仏教系世界図といい、江戸时代においても引き続き热心に作成された。本図のように天竺（インド）の大きな陆地と、その东海上に日本を描き、天竺の仏迹案内として玄奘三蔵「大唐西域记」の旅程コースを朱线で引き、おびただしい地名を书いたものが、そのもともとの姿である。类例としてはわが国最古の世界図といわれる法隆寺蔵『天竺図』(镰仓时代)がある。原本はもと京都东寺にあったこと、それが东山正林寺に移り､延享元年（1744）片冈法眼幽竹が写し、さらにそれを転写したものである旨が资料の左右下に记される。



日本舆地図藁
江戸时代 文化6年（1809）
伊能忠敬（1745～1818年）は全国测量半ばの文化6年（1809）に、幕府の命により北海道を除く日本全域を一叶のもとに描いたこの仮制日本全図（缩尺86万4000分の1）を作成した。沿海线のうち実测部は朱线、未测部は黒线と明了に区分しているが、未测量の九州は従前の诸地図を参考にして描いているため、多くの地名が记载されてはいるものの奇妙に细长い形となっている。また内陆部には、国界线や河川が大雑把ながら描かれており、他の伊能図にはみられないこの図の大きな特徴となっている。
「日本舆地図藁」は现在のところこの一点しか知られておらず、本资料は伊能忠敬の地図作成史を研究する上で极めて贵重な资料となっている。



日本国地理测量之図
江戸时代后期
「大日本沿海舆地全図」の完成后、天文方高桥景保はそれを一望できる日本図を编成し、また忠敬の调査记录を网罗した『地势提要』も著した。本资料は后に両者の情报をひとつにまとめて编纂し直した日本図である。中央の日本図は伊能小図の西日本と东日本図を同缩尺で合わせ新たに朱の点线で国界线を记入しているが、方位线は消え景観描写もかなり雑になっている。周辺の▲印ごとに地名・纬度・江戸からの里程などの情报を『地势提要』から転写し、また図の余白には北极出土地（纬度）、东西里差（経度）、道路里程など忠敬の测量成果が数多く表示されている。同じ系统の地図は内阁文库などに数点现存するが、各地図ごとに缩尺、记载内容、表の数に多少の相违がみられる。



シルバヌス编 プトレマイオス地図帐
现イタリア・ベニス 1511年
ヨーロッパの地図発达史は、2世纪の大地理学者プトレマイオスによって、理论的には一応の完成をみる。しかし、地球は球体であるといった考え（地球球体说）をはじめ、その成果は中世キリスト教社会では抹杀された。ルネサンスの気运にともない、15世纪末に彼の地理书と地図が印刷出版され、その后大航海时代の成果を取り入れた新図を加えつつ版を重ね、近代地図学の出発点となった。本资料はB.シルバヌスの编纂による「プトレマイオス地図帐」だが、地図集の最后にハート型をした全く新しい世界図を含んでいること、二色刷り（黒赤）の木版印刷本であることが特徴的である。1511年という古い时期に出版され、再版もされなかったため、完全な形で保たれている例は少ない。



源内焼南北アメリカ図皿、ユーラシア・アフリカ図皿
江戸时代中期
地図が陶磁器皿の模様として描かれるようになるのは江戸时代中期以降で、特に后期には九州の伊万里焼に円形ならびに四角の日本図皿が多くみられる。地図を意匠として楽しむ心情があったのであろうか。本资料は江戸时代の本草学者・戯作者平贺源内（1729～1779年）が、讃岐の志度で作らせたといわれる「源内焼地図皿」で、地図皿としては时期のはやいもので、特に世界地図皿の伝存例は极めて少ない。図案は六稜形皿に南北アメリカ大陆、円形皿にユーラシア・アフリカ大陆を描き、一対で世界地図をあらわしているが、本来は六稜形皿同士、円形皿同士の対なのかもしれない。源内焼地図皿には他に日本地図のみを采用した四角皿もある。地図を见ると、诸河川が夸张して描かれていたり、南半球に未知の南方大陆メガラニカが存在していたり、北极地域にも多くの岛々がみられる。



うちわ型仏教系世界図
江戸时代 宝永年间（1704～1711）ごろ
日本人は16世纪中ごろにヨーロッパを含む世界を知るようになるが、それ以前は仏教の教养に基づくいわゆる三国世界（日本、中国、インド）を知っていただけといわれる。その仏教的世界観を表现したものを仏教系世界図といい、江戸时代にも热心に作成された。本资料はその代表的なもので､具体的にはインドと中国、西域地方を､人の住む世界といわれる大陆“南赡部州（なんせんぶしゅう）”の中に描き、その外侧に日本や诸岛を配している｡しかし、细かく観察すると、オランダなどヨーロッパ诸国の名なども大陆左上に见え、新しく入ってきた知识（国名）を伝统的な世界図の中で何とか位置づけようと努めていることがわかる。対照性の美しい构図が兴味深い。



船路絵図屏风
江戸时代中期
小型の6曲屏风だが、裏表に画面がある非常に珍しいものである。表には大坂から安芸までの瀬戸内海地域を、裏には周防から长崎までの沿岸地域を、视座を南方上方に置き、高所から俯瞰（ふかん）した状态で描いている。また大坂から长崎までの航路が朱线で引かれ、沿岸部の城郭が絵画的に描かれている。地名は全部で340余カ所记されているが、注目すべきは琉球、朝鲜国、かんとう（韩唐）など日本周辺の地名なども见られることである。これらは、江戸时代前～中期の代表的刊行日本図である浮世絵师石川流宣作の日本地図にも记されているもので、それを参考にしたことをおもいつかせる



地球分双卯酉五帯之図
江戸时代 宝暦9年（1759）
舟型図11枚一组の极めて珍しい形を持つ。その内の9枚に美しく彩色された世界図が描かれ、一枚に51种类の参考书目、一枚に题名が记されている。「卯酉五帯」の卯酉とは东西を、五帯は気候帯（热帯・温帯・寒帯）を意味する。地図としてみた场合、カルフォルニア半岛が岛として、また太平洋の北方に巨大な陆地（テラインコニータ、テラエゾニースー未知の土地、エゾの地）が描かれているなどが目につく。これは17世纪のヨーロッパ制世界図の特色、特にファルク地球仪との関连が指摘されている。また地名は日本および东アジア周辺に限られている。作者の长莎馆（ちょうさかん）沢田员矩は大坂の人で、同じく大坂の地図作家森幸安の弟子といわれる。