さて、本編。
159首は扉なし、いきなり本編スタートです。
「なりたい なりたい」
本物になりたい、という前回からの皆の思い。
「本物」のイメージとして、新に焦点があった感じがします。
「ありがとうございました」
お辞儀をするヒョロ君と新。
新は、北央の主将ヒョロ君相手に21枚差で勝利。
『本物だ・・・』
と周囲につぶやかれています。
優華璃さんはふんぬー!と憤怒、怒り顔。
そこでふと思い出す、前の優華璃さんの言葉。
「須藤さん お願いがあるんです もし 次 北央が勝ったら・・・」
優華璃さんは「北央」と言っているわけで、ヒョロ君ではないので、この話はまた次回のようです。
でもそんな優華璃さんは、肉まん君も気になる様子。
理音相手にがんばっている肉まん君は10対10・・・・・
『このまま離されずに いい流れが来るといいなあ』と応援する菫ちゃん。
その脇で女帝が握りしめているハチマキを見て、「なんですか?予備ですか?」と尋ねますが、
「なんでもな・・・」と慌てた女帝のハチマキには「ちはや」の刺繍が。
女帝・菫ちゃん・かなちゃん3人真顔で「あれ?」、
千早がハチマキを締めているのを見て、「あれ??」となります。
理音は去年からパワーアップしていて引き続き感じもよく、肉まん君はかなり苦戦。
翠ちゃんの影響でコンパクトなとりの省エネ運転になったとはいえ、それでもかなり空腹に。
『腹減った・・・』
『脳が ハラペコに・・』
『手放しそうになる』
『ついてくだけでいっぱいいっぱい』
『取れる札だけ取って』
『相手がミスしてくれたらラッキー』
『流れが来たらめっけもん 来なかったらそれはそれで』
だから
真島の気持ちだってわかるんだ
ここで回想。
なんと、カラオケでの机くんカラオケの歌。
曲は「軽田伊能知(かるたいのち)」さんの「うるう年のマーチ」。
しあわせは4年に1度 だーから気長にいくんだよ
という薄幸な歌に「やめて!」「幸せがレアすぎる!」と泣く肉まん君。
そのそばで「ぶ・・・」と受けているのは・・・
(ページをめくると)太一の一面の涙浮かべた笑顔。
「いーねその歌 おれも歌いたい」
それにほっとする机くん、肉まん君。
3人は他には秘密で東京都予選のあとカラオケにいったらしい。
「綾瀬にフラれた?! マジで?!」
「好きとかだったの?!」
「無理じゃんあいつ中身小6男子じゃん」
「語彙のほとんどかるたに始まりかるたに終わるじゃん」
「見る目がない」「趣味がおかしい」
賑やかにしゃべりながらの帰り道。
『おれらは男だから イタい話は全部いじるしかない 苦笑いして 本笑いにして
やれるだけやって 離れたいって思った真島を バーカって笑い飛ばして
一緒に全国大会に行こーぜ みんな待ってるぜ なあ 真島』
(ここで私すでに涙ぐみました・・・!)
「なあ真島・・・」という肉まん君の声かけに、「東大のかるた会に 通わせてもらってんだ」と告げる太一。
「ごめん 勝手に部活辞めといて・・・」
と太一はうつむくけれど、机くんと肉まん君が不思議な様子で抱き合っているのに気が付き顔を上げる。
ふたりは、泣いていた。
「よかった・・・真島が かっ・・・かるた続けてて」
「辞めてなくてよかった・・・」
心が動く太一。
「だったら戻ってきたらいーじゃん」「綾瀬だってダメージ受けてっぞ」とぶーぶーいうふたりに。
とうとう、心の底の一番重い部分と思われるところを、打ち明ける。
「うん そうだよな… たぶん おれ 千早がおれのことで傷ついたらいいって どっかで思ったんだ」
『腹減った』
そこに重なる、理音と対戦する肉まん君の思い。
夕暮れのなか。きっぱりとした、太一の表情。
「最低で」「もどれない」
畳の上でこぶしをつくる肉まん君。
「たま」が読まれ、敵陣の「た」を身体全部で払う、原田先生を思わせる大胆な取り。
強い動き出しで、理音の感じの良さに戦っていく。
『流れを 引き寄せるんだ』
『腹が減ってんのはあいつらだ』
『どうやったら助けられる? どうやったら助けられる?』
千早のほうを見た肉まん君の目に、ハチマキの「たいち」の文字が留まる。
その瞬間。
読まれる前の空気のなかで千早がいきなり札を払ってとびだし、取りに行く。
その帰り道。
交わされる、新と千早の視線。
席に戻り、「ありがとうございました」と礼をする千早。
「瑞沢 1勝!」の千早の声に、
『あっ 言うの忘れた、「藤岡東1勝」!』とショックを受ける新。
その姿を見て。
『綾瀬は 自分で なんとかできる』
『真島もきっと いらないんだ 助けなんて』
と悟る肉まん君。
一方。
「ごめんな 理音 スイッチ」とあやまり、
それでも、「ここから ここから 4勝するぞ 富士崎」と声を張るヨロシコ。
『だれのことも 助けられたいなんかしないんだ』
『でも おれらは』
『真島が好きだ』『綾瀬が好きだ』『みんなで過ごした時間が』
『好きだ』『好きだ』『大好きだ』
大胆な取りをする肉まん君。
コンパクトに取りに行く翠ちゃん。
汗をかきながらも攻める肉まん君。
相手を焦らせているふうな筑波君。
―――
鷲尾さんが、試合結果をよみあげる。
「富士崎高校 対 瑞沢高校は 3対2で」
「富士崎高校の勝利です」
―――
■3号(1/15発売)に続く■
159首は扉なし、いきなり本編スタートです。
「なりたい なりたい」
本物になりたい、という前回からの皆の思い。
「本物」のイメージとして、新に焦点があった感じがします。
「ありがとうございました」
お辞儀をするヒョロ君と新。
新は、北央の主将ヒョロ君相手に21枚差で勝利。
『本物だ・・・』
と周囲につぶやかれています。
優華璃さんはふんぬー!と憤怒、怒り顔。
そこでふと思い出す、前の優華璃さんの言葉。
「須藤さん お願いがあるんです もし 次 北央が勝ったら・・・」
優華璃さんは「北央」と言っているわけで、ヒョロ君ではないので、この話はまた次回のようです。
でもそんな優華璃さんは、肉まん君も気になる様子。
理音相手にがんばっている肉まん君は10対10・・・・・
『このまま離されずに いい流れが来るといいなあ』と応援する菫ちゃん。
その脇で女帝が握りしめているハチマキを見て、「なんですか?予備ですか?」と尋ねますが、
「なんでもな・・・」と慌てた女帝のハチマキには「ちはや」の刺繍が。
女帝・菫ちゃん・かなちゃん3人真顔で「あれ?」、
千早がハチマキを締めているのを見て、「あれ??」となります。
理音は去年からパワーアップしていて引き続き感じもよく、肉まん君はかなり苦戦。
翠ちゃんの影響でコンパクトなとりの省エネ運転になったとはいえ、それでもかなり空腹に。
『腹減った・・・』
『脳が ハラペコに・・』
『手放しそうになる』
『ついてくだけでいっぱいいっぱい』
『取れる札だけ取って』
『相手がミスしてくれたらラッキー』
『流れが来たらめっけもん 来なかったらそれはそれで』
だから
真島の気持ちだってわかるんだ
ここで回想。
なんと、カラオケでの机くんカラオケの歌。
曲は「軽田伊能知(かるたいのち)」さんの「うるう年のマーチ」。
しあわせは4年に1度 だーから気長にいくんだよ
という薄幸な歌に「やめて!」「幸せがレアすぎる!」と泣く肉まん君。
そのそばで「ぶ・・・」と受けているのは・・・
(ページをめくると)太一の一面の涙浮かべた笑顔。
「いーねその歌 おれも歌いたい」
それにほっとする机くん、肉まん君。
3人は他には秘密で東京都予選のあとカラオケにいったらしい。
「綾瀬にフラれた?! マジで?!」
「好きとかだったの?!」
「無理じゃんあいつ中身小6男子じゃん」
「語彙のほとんどかるたに始まりかるたに終わるじゃん」
「見る目がない」「趣味がおかしい」
賑やかにしゃべりながらの帰り道。
『おれらは男だから イタい話は全部いじるしかない 苦笑いして 本笑いにして
やれるだけやって 離れたいって思った真島を バーカって笑い飛ばして
一緒に全国大会に行こーぜ みんな待ってるぜ なあ 真島』
(ここで私すでに涙ぐみました・・・!)
「なあ真島・・・」という肉まん君の声かけに、「東大のかるた会に 通わせてもらってんだ」と告げる太一。
「ごめん 勝手に部活辞めといて・・・」
と太一はうつむくけれど、机くんと肉まん君が不思議な様子で抱き合っているのに気が付き顔を上げる。
ふたりは、泣いていた。
「よかった・・・真島が かっ・・・かるた続けてて」
「辞めてなくてよかった・・・」
心が動く太一。
「だったら戻ってきたらいーじゃん」「綾瀬だってダメージ受けてっぞ」とぶーぶーいうふたりに。
とうとう、心の底の一番重い部分と思われるところを、打ち明ける。
「うん そうだよな… たぶん おれ 千早がおれのことで傷ついたらいいって どっかで思ったんだ」
『腹減った』
そこに重なる、理音と対戦する肉まん君の思い。
夕暮れのなか。きっぱりとした、太一の表情。
「最低で」「もどれない」
畳の上でこぶしをつくる肉まん君。
「たま」が読まれ、敵陣の「た」を身体全部で払う、原田先生を思わせる大胆な取り。
強い動き出しで、理音の感じの良さに戦っていく。
『流れを 引き寄せるんだ』
『腹が減ってんのはあいつらだ』
『どうやったら助けられる? どうやったら助けられる?』
千早のほうを見た肉まん君の目に、ハチマキの「たいち」の文字が留まる。
その瞬間。
読まれる前の空気のなかで千早がいきなり札を払ってとびだし、取りに行く。
その帰り道。
交わされる、新と千早の視線。
席に戻り、「ありがとうございました」と礼をする千早。
「瑞沢 1勝!」の千早の声に、
『あっ 言うの忘れた、「藤岡東1勝」!』とショックを受ける新。
その姿を見て。
『綾瀬は 自分で なんとかできる』
『真島もきっと いらないんだ 助けなんて』
と悟る肉まん君。
一方。
「ごめんな 理音 スイッチ」とあやまり、
それでも、「ここから ここから 4勝するぞ 富士崎」と声を張るヨロシコ。
『だれのことも 助けられたいなんかしないんだ』
『でも おれらは』
『真島が好きだ』『綾瀬が好きだ』『みんなで過ごした時間が』
『好きだ』『好きだ』『大好きだ』
大胆な取りをする肉まん君。
コンパクトに取りに行く翠ちゃん。
汗をかきながらも攻める肉まん君。
相手を焦らせているふうな筑波君。
―――
鷲尾さんが、試合結果をよみあげる。
「富士崎高校 対 瑞沢高校は 3対2で」
「富士崎高校の勝利です」
―――
■3号(1/15発売)に続く■