05 食事
HAHAHA!! Ladies and gentlemen, boys and girls!! It's Lunchtime!!
(ハイヤハイヤハイヤハラヘッタ)
あれも美味いしこれも美味いし 味覚に他人は関係ないし
肥えた舌に貧乏な舌 未確認な旨味 各々違うぜ
(ハイヤハイヤハイヤハラヘッタ)
袋が情報で満ちてゆく 咀嚼せずに飲み込んで 偏見色べっとり染み付いたら
『腹が黒い』と呼ばれるのさ
ただ美味いもんだけを食べたいだけなんだけど
情報の不摂生は 思想膿漏の元
俺達は生を喰らって 命を喰らって
生を謳歌してる 誰にも邪魔をする権利は無い
自由を嚥下して 腹を満たして
本当に食べたいものを食うために
誰の意図も絡まない膳を
食べよう 食べよう それが人間の喜び
(ハイヤハイヤハイヤハラヘッタ)
「我々は騙されていた!今こそ自由な献立を!」
確かに不満はあったけど ちょっと待てお前らは一体誰だ!?
ここには隠"恣意"味が入ってないとは限らない
出されたのは自由ではなく無秩序な献立さ
俺達は善意喰らって 悪意喰らって
また腹空かして 食わざるを得ないのが生物だ
大好物も 嫌いな物も
ミスリード除けて 塩振って喰っちまえ
誰の意図も絡まない膳を
客を蠱惑するために 味は濃ゆくなるばかり
センセーショナルな辛さだけが
美味しさではないだろう
俺達は生を喰らって 命を喰らって
生を謳歌してる 誰にも邪魔をする権利は無い
また腹空かして 取捨選択して 腹を満たして
明日は悠々と「ごちそうさま」と言いたいな
食べよう 食べよう それが人間の喜び
食べよう 食べよう それが人間の喜び
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06 HIKIZURI
胎内の記憶を引きずって
昨日のハイボール引きずって
掛け布団のぬくもり引きずって
コンクリートを今日も引きずっている
とろくさいミスだったり
どうもなんなかった好意だったり
母校の関連ワード「事件」だったり
こんがらがって
わやになって 過去だって軍鶏だって引きずっている
わやになって 着飾ってやっぱ脱いだ事
そんな葛藤も あんな愚行も みんな引きずってしまう
わやになった 経緯、背負って 歴、抱いて
もう こんがらがって
横着こいてた事引きずって 「更生しました」つったって
やらなかん事やっとりゃせんから まー美談には なりゃせんわ
「時に必死こいて逃げようと やった事はほかれない」と
タイヤの下の腕が何かを 伝えようとしていた
こんがらがって
わやになって badだってbirdだって引きずっている
わやになって 苛ついてギラついて非行
そんな脱法も あんな犯行も みんな引きずってしまう
わやになった 経緯、背負って 歴、抱いて
もう こんがらがっている
わやになった わたしの過ちが轍になって
わやになった わたしの轍はいつしか標
こんがらがって
わやになって 総理だって鶏だって引きずっている
わやになって ボーイだってガール抱いて どーん
そんな禍根も あんなbadも みんな引きずってるから
わやになった 経緯、背負って 歴、抱いて
もう こんがらがってろ!!
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07 未来の夏休み
車はまだ道路で 電車はまだ線路で
野球も蝉もプールも季節のアイコンで
図書館涼しくて 7時でも明くて
こぼした氷のシロップはべとついている
夏は暑く 青臭くて だるい日々を過ごしています
そんな夏の歌を私 合成音声が歌っているだけです
大人になるにつれ 遠ざかってしまったり
子どものままどこかに 消えてしまったり
夏は暑く 青臭くて だるい日々を過ごしています
そんな夏の歌を私 合成音声が歌っているだけです
何にも変わらないと嘆く未来で
いつの間にか去った奴も まだ隣でうるさい奴も
夏は暑く 青臭くて だるい日々を過ごしています
そんな夏の歌を私 合成音声が歌っているだけです
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08 飴ちゃん
誰も知らない午後10時半
廿い香りと 大人 大人
余裕と危険な紫煙に惹かれて
味わいたくなった 大人 大人
少し背伸びしたら届いた夜
退屈に浮かんだ 大人 大人
淡さと現実 狭間に揺れる年噸
「私を見て」など言えるはずもないな
溶けて幻ついた飴みたいに
もつれ離れない
味わえば段々と 甘さに慣れて
足元から沈む 堕ちる
味わえば段々と わいが減ってゆく
どこまでもいけないよ
このまま戸惑いも迷いも無く
飴を舐めるような 『当たり前』になって
外で会ったら 貴方は知らない人
「初めまして」の顔で笑ってる
日沈むにつれ浮かぶ横顔
嘘が不器用な 大人と女の子
溶けてくっついた飴みたいに
もう綺麗じゃない
味わえば段々と 甘さに慣れて
足元から沈む 堕ちる
味わえば段と 味わいが減ってゆく
どこまでもいけないよ このままじゃもう
女の子から『の子 』を奪ってった 罪悪感で包んであげるよ
味わえば段々と 甘さに慣れて
足元から沈む 堕ちる
味わえば段々と 味わいが減ってゆく
どこまでもいけないよ
このまま戸惑いも迷いも無く
飴を舐めるような大人になって