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鬼沙羅木 ありす
Kisaragi Alice
鬼沙羅木 亜離死阿
Kisaragi Alicia

むかしむかし
きのとおくなるような
むかしのおはなし

これは、
たいようの、くにの
ものがたり

あるときより
たいようのかみ、シラロス、
というおとこが、いました

かれはこどこのせかいで、
かぞえきれないほどの
たいよう、と、うつくしそうし、つくり
そのそうしを、ぼうかんしていました

かれは
みずからの、ひかりから、
ひかりのてんしを
みずからの、ほのおから、
ほのおのあくまを
そうぞうしました
ひかりのてんしのなまえは、
イグルスアンス
ほのおのあくまのなまえは、
イヴリス
ふたりはまだおさなく
せかいについて
なにもしりません
シラロスはふたりをとれ
せかいをめぐりました
このせかいは
たいようのくにであること
たいようは
いきとしている
せいめいにとって、
かかせないものであること

ふたりは、
シラロスのはなしに、
よくきいて、
そしてかれに、
ちゅうせいをちかいました
.
ふたりは、
あたたかいせかいのなかで、
すくすくと、そだちました
とても、しあわせな、ひびでした
このしあわせな、ひびが、
えいえんであればいいと、
ねがいました

やがて、
かれらにも、なかまがふえ
たいようのくには、
とても、
にぎやかになりました
.
イヴリスは
シラロスのつくるせかいや
かれのしていることに
ぎもんをいだくように
なりました

イグルスは
かれを、たしなめました
いだいなる
シラロスさま、の
していることは、
なにもまちがっていないと
.
イグルスは
かれを、たしなめました
いだいなる
シラロスさま、の
していることは、
なにもまちがっていないと

がまんのできなくなった
イヴリスは
シラロスに
たずねることに、しました
.
シラロスさま
シラロスさまの
つくった、せかいの
いのちたちは
たいようがなくては
いきていけません
でも、それではかれらが
かわいそうだ
かれらに、じゆうさ
ないのですか

ざんねんだよ
イヴリス
おまえが、ぼくに
そんなことを、いうとはね
やはりおまえは
つくるべきでは
なかった
かれにははなったことばは
たいようのはなつ
かがやき、とは
おもえにほど
かなしく、するどい
ものでした

ぎもんを
いだくことは
つみなのか
さんびこそが
しんすいこそが
ただしいのか
ならば
のろわれた、かれらに
じゆうなど
ないのか
それは
このせかいにいきる
われらも
おなじなのか
イヴリスは
わからなかった
どうすればいいのか
わからなかった

そうだ
その、ぎねん、こそが
おまえの、つみなのだ

ivlis
なぜですか？シラロスさま