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第46话 贼喊捉贼

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生肉 机翻烤肉


IP属地:重庆1楼2020-09-21 23:16回复
    盗人猛々しい。
     勇者学园には、被害者が加害者に谢るという校则でもあるのか?
     呆れた俺が、强くケセラを睨むと、彼女が眉をしかめながら颚を突き上げた。
     すると彼女は、明确な意図のある低い声を出し、强圧的な口调で言った。
    「何よ、その目は……落ちこぼれの贵族のくせに。そもそもあんたがいけないんじゃない。どうしてわざわざ勇者学园に来て、争いの种になろうとするのよ?」
    「谢るって……俺が何を谢るんだ? 理解できない。说明してくれ」
    「あんたの存在自体が悪いのよ! ここに来たこと! 勇者のパートナーになろうとしたこと! そしてここに居座ろうとしてることを、谢るのよ……!」
     こいつらの暴言は、贵族に対する憎悪と偏见に満ちていた。
     いや、それ以上だ。
     こいつらは……弱者に対して、何ひとつ配虑をしない。
     俺も、弱者や根性なしを冷静に评価するという点は変わらないが……。
     だが、力のないものを、何の理由もなくいじめるのは违うだろ!
     抵抗出来ない弱い存在を、何の理由もなくいじめて、见下すのは……亲が赤子を杀すことに等しい、无慈悲で、卑怯で、残酷な行为だ。
     更生させる意志が全くないいじめは、只の残虐行为だ!
     だが、こいつらの目が语っていた。
     力があれば、自分より弱い者を好きに弄んでいいと思っている、そんな目だ。
     まるで、生きている玩具を扱っているようだ。
     自分たちだって、贵族の力に屈服して、偏见を持って、それを耻ずかしがっているくせに。
     こんな奴らは……そうだ。
     力さえ手に入れば、贵族よりもひどいことをしでかすだろう。
    「谢らない。俺は何も悪くない。そもそも、何でお前なんかに俺が谢る必要があるんだ!」
    「まだ殴られ足りないようね」
     ケセラが颜の前で拳を握りながら、俺に近づく。
     ボキボキッと鸣るその音を闻いて、つい体が跳ねてしまった。
     平手打ち一発で気绝しそうになったのに……拳で殴られたら、死んでしまうんじゃないか?
     この瞬间に俺は初めて、女の无力さを思い知った。女という存在は、一方的な暴力の前では、无防备で弱い存在でしかないことを実感して、怖くなった。
     それでも、目线だけは绝対に逸らさなかった。
     贵族の……いや、自分自身の夸りだけは、决して舍てない!
     しかもこんな性悪の、下等生物の小娘のせいで自分の夸りを舍てるなど、肉食男の耻に他ならない!
    「ごめんなさいでござる! 许してほしいでござる……!」
     その时、ジークがドサッと床に膝をつけた。
     同时に、俺は头の顶点まで血が上った。
     こいつ……! 何てことをしてくれるんだ!
     俺の表情が力なく崩れた。
     こんな奴らに谢る必要はない!
     お前自身のプライドを曲げるな!
     ――やめろ……!
     俺は、心の中で叫んだ。
     谢るな!
     何も悪くないくせに、暴力に屈するな!
     嫌なんだよ!
     お前が、俺以外の他の人间から、不条理な扱いを受けるなど!
     お前は只、俺にだけ服従すればいい! 俺の忠実な犬になればいい!
     他の奴の前で*尾を巻くのは、パートナーである俺が决して许さない!
     ふと、おかしな気分になった。
     ……なせ、胸が痛いんだ?
     ジークが侮辱されると……自分のことのように胸が痛む。胸の内侧がチクチクして、気分が悪い。
     そうだ。実际、あいつらに感じた强烈な敌意の原因もこれだった。
     やられているジークを见ていると、我慢が出来なかった。
     俺がやられたからではなく、他人であるジークの痛みが俺に伝わって、苦しかった。
     俺の目线を察したジークが、よろよろと地面から立ち上がろうとした。
    「头を上げるな」
     ――が、ケセラの隣りにいた男の厳しい一言に、ぎょっとして首を垂れた。
     俺が「立て」と怒鸣っても、奴は地面にひれ伏したまま、ブルブルと震えながら负けを宣言した。
     まさに、负け犬だ。
     ごめんなさい、ごめんなさい、すみませんでした……と、ひたすら呟いている。
     その姿を见る俺の胸が、えぐられるようにズキズキ痛む。
     まるで自分が奴らの前に跪き、卑屈に许しを请っているみたいな……悲惨な気持ちが、生々しくこみ上げてきたのだ。
     俺は心から……激怒した。
    「あははははっ! なにそれ! 面白いじゃん、最高!」
     ケセラの愉快そうな笑い声も、胸に突き刺さる。
     俺は、両手の拳を握りしめ、无言で体を震わせた。
     屈辱……?
     违う。
     悔しさ……?
     それも违う。
     これは……悲しみだ。
     あまりにも简単に悪に屈服する、ジークに対する失望。そんな残酷な状况が作り出した悲しみだ。
    「こんな马鹿と一绪に、勇者学园で生き残るって? 同レベルでつるんでるくせに、梦だけは大きいのね! さっさと出ていきなさい! 出来れば、あの马鹿な勇者候补も连れてね!」
     笑い声を浴びせられる。
     嘲笑と、冷やかし。
     俺は、头を深く下げて震えているジークの隣で、黙って片膝をついた。そして、片手を彼の肩に置いた。颜を上げたジークと目が合う。
    「ジーク」
     よく见ておけ。
     ここから追い出されてもいい。
     死ぬ程殴られてもいい。
     それでも俺は一生悬命、お前を训练させたんだ。
     心から、全身全霊をかけて指导した。
     しかし、最も大事なことを、まだ伝えていなかったようだな。


    IP属地:重庆2楼2020-09-21 23:17
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      「お前に、最後に教えてやることがある……」
       俺の囁きに、ジークの瞳が揺れた。
       俺は立ち上がって厳粛な顔で、女勇者候補のケセラを睨んだ。
       俺が教えてやろうとしているもの。
       それは、どんな肉体的な力でも、
       魔力の強さでも、手に入れられないもの。
       人間である以上、決して曲げてはいけないもの。
      「それは俺の部下としての……! いや、人間としての誇りだ!」
      「……!」
       俺が叫ぶと、ジークと勇者たちが皆、俺に注目した。
       その時、ジークの瞳が揺れたことには、気がつかなかった。
       すぐに俺は集中して、叫んだ!
      「パリル・ホール・マグリュード!」
       真名宣言!
       俺はやってみせる。
       自分の体に魔力をかける!
       女の体故に、かけられるバフは微弱なものだろうが、あの胸くそ悪い女の顔に、一発食らわせてやれるだけの威力くらいはあるはず!
       見せてやる!
       貴族の……! いや!
       悪には屈しない、この俺の誇りを……!
      「こいつ、詠唱を……!? 勝負するつもりか?」
      「ケセラ・ブレイス!」
       慌てたケセラ・ブレイスが、すぐに真名を宣言した。
       最後までやってみせる!
       宣言したのは俺の方が先だった!
       とりあえず一発食らわせられるなら、病院送りになってもいい!
       一発ぶちかます!
       必ず!
       俺は必死の覚悟で集中した。
       圧縮スペル、開始!
      「――そこまで」
       パチパチッ!
       音と共に、俺のスペルが無効化された。
       えっ……?
       伸ばしていた両手が、火傷を負ったみたいにヒリヒリと痛む。
       何が起きているのがわからないといった表情をしているのは、目の前のケセラも一緒だった。
       そして、開いていたトレーニング室の入口の方から、足音が聞こえた。
       姿を現したのは、銀髪と青髪の少女。
       そして、男の勇者候補たちもいた。
       制服の色からして、ほとんどが三年生のようだ。
      「ヒルデガルト……ロクサニアン先輩?」
      「レイスティーナ・マイオン……?」
       その二人を中心に、勇者たちが訓練室に入ってくると、俺たちを囲んだ。
       何だ? 何がどうなっているんだ?
       まさか……俺、リンチされるのか?
       いや、それよりも……俺の詠唱が無効化されたぞ? ヒルデガルトの仕業か!?
       今更になって、後悔で背筋が凍りついた。
       学園内の暴力沙汰で、奴らに絶好の……退学の名分を与えてしまったのか?
       口を固く閉じたヒルデガルトが、カツカツと靴を鳴らしながら、恐ろしい顔で近づいてきた。
       ケセラと一緒にいた男子生徒二人も、かなり緊張した表情をしている。
       学園生にとっての、絶対権力なのだろう。隠れ権力者だ。
       ヒルデガルトはやはり、そんな人物のようだった。
       緊張した俺たちの前で、ヒルデガルトは平然とケセラに言った。
      「こんなところで、真名を宣言して決闘をしようとするなんて……命でも落としたら、どう落とし前をつけるつもりだったんですか?」
       命を落とす!?
       ケセラの奴、本当に俺を殺す勢いで殴るつもりだったのか?
       ありがとう、ヒルデガルト! 止めてくれて助かった! ……わけでもないか。俺がこんな未成年のひよっこに助けられて安堵するなど……落ちぶれたな。
      「どうしても決着をつけたいと言うなら……公式戦でやってください。そうすれば、後腐れのない勝負が出来ます」
       ……はあ!?
       喧嘩を止めに来たんじゃなかったのか!?
       後腐れのないように、公式的にリンチするってことか? やはりこの女、蛇だ! 大蛇だ!
      「丁度よかったわ。二日後に予定していたテストの種目が決まりましたね」
       ヒルデガルトの顔に浮かぶ笑み。
       寒気がするのを感じた。
       怖い……。
       こいつはやはり、恐ろしい奴だ。
       それより、テストの種目が決まっただと?
       今この瞬間に決めたということか? つまり、今までやり方を考えてなかったということだよな? そんな適当な話だったのかよ! こっちは、勇者学園に残留出来るかどうかがかかっている、大事なテストなんだ!
      「サークル四、ケセラ・ブライス。それからサークル四、ドーマキ・サラムーン」
       ほほう。あいつら、二人共サークル四だったのか。


      IP属地:重庆3楼2020-09-21 23:17
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        そんなにすごい魔力でもなかったんだな。
         まあ、俺よりは……ずっと強いが……。
        「パリル・ホール・マグリュードと、ジークガイ・フリード。二チームのデュエル。これを、テストとします」
         何だと!?
         体が硬直した。
         冷や汗がタラタラと、背中を流れる。
         チームデュエルって……まさか、二対二の決闘……!?
         サークル四が二人もいるチームと!?
         一気に、サークル四が物凄く強く見えてきた。
         さっき馬鹿にした感想は取り消しだ。
         ケセラとドーマキは勿論、ヒルデガルトの近くに立っていたレイスティーナの表情さえもが、困惑で歪むのが見えた。
         しかし、焦りからくる困惑ではない。
         決闘だなんて、本気ですか? あんな雑魚と? それに近い、困惑だ。
         ヒルデガルトは再びニコリと笑い、
         九本の尾が揺れるのが見えるような、妖怪狐のような表情で俺を見た。
         そして宣言した。
        「チームデュエルの結果次第で、パリル・ホール・マグリュードを追放するか、我々の仲間として認めるかを、決めることに致しましょう」
        [2]
         テストは、二対二の対決『チームデュエル』に決まった。
         つまりジークと俺が、ケセラ・ドーマキコンビと戦うことになる。
         あれからわかった情報がひとつあるのだが、あの二人は別にパートナーでも何でもなかったようだ。
         普段よくつるんでいる、只の友人関係のようだ。
         長く呼吸を合わせてきたパートナーでなかったという点は、幸いだったが……
         結局、魔力注入において重要なのは、両側の魔力レベルだ。
         魔力を作り出す側(マザー)は、自分のサークル数に値する量の魔力を集めて、魔力を注入される側(勇者)のサークル数に値する量の魔力を、繰り返し注入することが出来る。
         例えば、ケセラ・ブライスはサークル四。
         ドーマキ・サラムーンも、サークル四だ。
         このチームの場合、ケセラはサークル四の魔力を、最大で四回、ドーマキに注入することが出来る。準備さえ出来ていれば、ドーマキはサークル十六の魔力をバフ出来るという意味だ。
         無論、注入される側の勇者の肉体がどれだけ鍛えられているかによって、バフの限界はある。だが、サークル四の魔力を全てバフに使わないことも可能だ。サークル四のうち二をバフに使い、残ったサークル二は別のスキルを運用する、といった使い方をすれば、かなり効率のいい戦闘が可能になる。
         では、パリル・ジークガイペアは。
         俺、パリル・ホール・マグリュードはサークル一。二倍圧縮が可能だ。
         コローナ・イレクトで確認したジークのサークルは、五だった。ケセラたちよりは高い。
         これは少し意外だったな。
         ジークの魔力レベルは、平均的な数値だった。
         やはり七勇者家の子孫は違う! と思いたくても、これといって特別なステータスの持ち主ではない。
         しかも、訓練を始めたばかりのジークの肉体が、サークル五の魔力に耐えうるのかも、まだ定かでない。
         俺が二倍に圧縮した魔力を、最大で五回注入すれば、サークル十の魔力が注入される。
         バフだけに全てを使うのは勿体無いやり方なので、通常はバフにサークル二程度を使い、残りは別スキルや攻撃魔法などに運用するのが良策のはずだが……
         俺もジークも、攻撃魔法のスペルには慣れていない。
         そこまで勉強している時間はなかった。圧縮スペルだけでも精一杯だったのだ……。
         つまり、俺たちの今の戦力は、「最大サークル十のバフ」だけなのだ。
         それも、ジークの肉体がそれに耐えうるという前提で……。
        「はあ……」
         勝てそうにないな、これ……。
         教職員寮にある、臨時の部屋のベッドで横になり、ヘコんでいた。
         テストが簡単なものではないとは、予想していた。
         パートナーとの相性と、勇者としての能力を証明するための、肉体能力のテストになることも、一応は予想していた。
         それでも、まさか「勇者候補との対決に勝て」と言われるとは。
         つい最近までキモヲタだった、戦闘経験のほとんどない奴と、いきなり実践でデュエルだなんて。
         勇者学園に来てやっと一ヶ月が経ったばかりの、サークル一の貴族のお嬢様には……あまりにも過酷なハードルだ。
         ケセラやドーマキは普通の勇者候補。今まで十分に鍛えてきたはずだ。
         魔力レベルを論じる前に、ポテンシャルの違いが絶対的すぎる。
         しかも、パリル・ジークガイペアは……メンタル面でも、深刻な問題を抱えている。
         昨日の事件以来、ジークが完全に自信をなくしてしまったのだ。
         実をいうと、自信をなくしたのは俺も同じだ。
         俺は昨日から部屋にこもって、ジークに会ってすらいない。
         失望が大きかったのだろう。
         いや……素直に、衝撃だった。
         ジークが、奴らにひれ伏す姿が……
         まるで、俺自身が卑屈になったみたいに、胸を締め付けた。
         これが……弱者の感情だろうか。
         ある意味、切に実感した。
         力のない、弱い者の気持ちがどういうものか、ジークを通して生々しく伝えられた。ジークと訓練を共にしてこなかったら、俺がここまでジークの立場に立って、弱者に感情移入をすることもなかっただろう。
         そして、それによって気づかされた、もうひとつの現実がある。
         俺も、ここでは弱者だ。
         ジークと共に進むために努力してきたから、あんなに不条理な力の前で跪かされる状況が、悔しくて仕方なかったのだろう。
        「しかし、あいつは……勝てる人間が持つべき、最も重要なものをまだ手に入れていない……」
         俺がいくら、弱者の気持ちやジークの気持ちを理解出来たとしても、何も変わらない。
         問題は、ジーク本人にあるのだ。
         弱くても、才能がなくても、より上を目指したいという気持ち。
         負けたくないという強い意志!
         他人に簡単に服従したくないという強い意志が、人を強くするというのに。
         意志。言い方を変えると、度胸だ。
         ジークには、その「度胸」がない。
         奴は……男としての誇り、プライドがなさすぎる。
        「気に入らない……」
         胸が……ズキズキと痛む。
         ジークは、俺の男だ。
         俺の勇者パートナーだ。
         奴に、男としてのプライドがないことで、ここまで心が痛むとは思わなかった。
         ……ヒッ!? 待て!
         また女性的な考え方をしていないか?
         取り消しだ! 取り消し!
         あの馬鹿なザクにプライドがあろうがなかろうが、俺が腹を立てることではない!
         それに今……「俺の男」って言わなかったか、俺!?
         それは間違いなくエラーだ!
         取り消しだ! 脳内から綺麗さっぱり消せ!
         奴は量産型のザクだ!
         俺の奴隷に過ぎないんだよ、あいつは!
         無能な部下に腹を立てる上司、それと同じ気持ちなだけだ!
        「実家に……帰った……?」
         呆気にとられた。
         耳を疑ってしまう。
         眼の前にいるシスターイゼッタも、俺に何をどう説明すればいいかわからず、困っている様子だ。
         何はともあれデュエルは明日なので、気分を晴らしてやろうと思ってジークの部屋を訪ねたのだが……奴がいなかった。あちこちを探しているときに鉢合わせたシスターイゼッタを通して、ジークの行方がわかったのだが……
         実家に帰ったそうだ。
         実家に……
         帰っただと。
         ……怒る気力すら失せてしまった。
         この事態を招いておいて……一人だけ、学園から逃げただと!? あのザク野郎……!


        IP属地:重庆4楼2020-09-21 23:19
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          贼喊捉贼。
          在勇者学院中,还有被害者向加害者道歉的校规吗?
          我很惊讶,狠狠地瞪了她一眼,她皱起眉头向上仰起了下巴。
          这时,她发出带有明显意图的低沉的声音,用强压的语气说
          【什么呀,你这双眼睛…明明是落寞的贵族,本来就是你的不对。为什么你会特意来勇者学院,想成为战争的种子呢?】
          【道歉...我到底要道什么歉?我不能理解,你给我解释一下。】
          【你的存在本身就是不对的!你来到这里!你想成为勇者的伙伴!为你还想留在这里而道歉!】
          这些家伙的谩骂充满了对贵族的憎恶和偏见。
          不,不止如此。
          这些家伙…对弱者,毫不关心。
          我也一样,冷静地评价弱者没有毅力这一点是不会变的…。
          但是,毫无理由地欺负没有力量的人是不对的吧!
          毫无理由地欺负无法抵抗的软弱的存在,看不起他们…这是相当于父母杀害婴儿的残忍、卑鄙、残酷的行为。
          完全没有让他改过自新的意志的欺凌,只是一种残忍的行为!
          但他们的眼睛说。
          有力量的话,就可以随意玩弄比自己弱小的人。
          简直就像是在处理会动的玩具。
          即使是我们自己,也屈服于贵族的力量,怀有偏见,并为此感到羞愧。
          这些家伙…是的。
          只要掌握力量,就会做出比贵族更过分的事情。
          【我不会道歉的。 我没做错什么。 再说,我干嘛要向你道歉!】
          【好像还没被打够呢。】
          凯塞拉在我面前握拳,靠近我。
          听到啪嗒啪嗒的声音,身体不由得跳了起来。
          一巴掌就差点晕过去了…如果被拳头打的话,会不会死掉呢?
          在这一瞬间,我第一次体会到了女人的无力。女人这种存在,在单方面的暴力面前,只能是毫无防备、软弱无力的存在。
          即便如此,也绝对没有移开视线。
          贵族的……不,只有自己的骄傲,绝不放弃!
          而且还因为这种性格恶劣的、下等生物的小姑娘而丢掉自己的自尊,简直就是肉食男的耻辱!
          【对不起,对不起,请原谅我…!】
          这时,吉克扑通一声跪在地上。
          同时,我的血涌到了头顶。
          这家伙…! 你在干什么?!
          我的表情无力地崩溃了。
          没必要向这样的家伙道歉!
          不要舍弃你自己的自尊!
          ——住手…!
          我在心中呐喊。
          不要道歉!
          明明什么都没用做错,别向暴力屈服!
          讨厌啊!
          你受到我以外的人的不合理对待!
          你只服从我就好了!成为我忠实的狗就好了!
          在其他的家伙面前摇尾巴,作为伙伴的我绝对不会原谅!
          突然觉得很奇怪。
          …欸,胸口痛吗?
          吉克受到侮辱的话…像自己的事情一样心痛。胸口刺痛,不舒服。
          是啊。这就是我对他们产生强烈敌意的原因。
          看着吉克被虐待,我忍不住了。
          不是因为我被打败了,而是别人虐待吉克的痛苦传到了我的心里。
          察觉到我视线的吉克,摇摇晃晃地从地面抬起头来。
          【别抬头。】
          但是,凯塞拉旁边的男人吼了一句,就吓得把头低下了。
          即使我怒吼【抬起来】,他还是跪在地上,颤颤巍巍地宣布失败。
          真是丧家之犬。
          对不起,对不起,对不起…他一个劲地嘟囔着。
          看到那个样子,我的心就像被剜一样地痛。
          就好像自己跪在他们面前,卑躬屈膝请求原谅一样…悲惨的心情一下子涌上心头。
          我发自内心地…怒了。
          【哈哈哈哈!那是什么?!很有趣嘛,太棒了!】
          凯塞拉愉快的笑声也刺痛了我的心。
          我握紧双手的拳头,无言地颤抖着。
          屈辱…?
          不对。
          委屈…?
          那也不对。
          这是…悲伤。
          对吉克的失望,太容易屈服于邪恶。就是这种状况造成的悲伤。
          【和这样的傻瓜一起在勇者学园生存下去?明明是同水平的,只有梦想很大啊!滚出去!如果可以的话,把那个愚蠢的勇者候补也带上吧!】
          引来一片嘲笑声。
          我在低着头颤抖的吉克前面,默默单膝跪地。然后,一只手放在他的肩膀上。和抬起头的吉克四目相对。
          【吉克】
          好好看着。
          我可以被赶出这里。
          被打到死也没关系。
          尽管如此,我还是拼命训练你。
          从心里,全身心地投入了指导。
          但是,最重要的事情,好像还没有传达。


          IP属地:重庆5楼2020-09-21 23:19
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            【我最后要告诉你一件事…】
            听到我的耳语,吉克的瞳孔晃动了。
            我站起来以严肃的表情,瞪着女勇者候补凯塞拉。
            我想告诉你的东西。
            即使拥有强大的魔力,也无法得到的东西。
            就是人,绝对不能屈服。
            【那是作为我的部下的…!不,是作为人类的骄傲!】
            【...!】
            我说话的时候,吉克和勇士们都关注着我。
            那时,我没注意到吉克的眼睛在摇晃。
            我马上集中精神喊了出来!
            【佩莉尔·霍尔·玛格琉德】
            真名宣言!
            我做给你看。
            给自己的身体施加魔力!
            因为是女人的身体,所以被打的buff是微弱的,但是应该有在那个恶心的女人的脸吃上一拳的威力!
            给你看看!
            贵族的…!不!
            不向恶屈服,我的骄傲…!
            【这家伙,咏唱…!?你打算一决胜负吗?】
            【凯塞拉·布莱斯!】
            惊慌失措的凯塞拉·布莱斯马上宣布真名。
            我要做到最后!
            宣言是我先!
            总之被吃了一拳的话,送医院也没关系!
            打一发!
            一定!
            我以必死的觉悟集中精神。
            压缩拼写,开始!
            【到此为止。】
            啪啪啪!
            和声音一起,我的拼写被无效了。
            诶...?
            伸出来的双手,就像被烧伤了一样火辣辣地疼。
            眼前的凯塞拉也露出不知道发生了什么的表情。
            接着,从敞开的训练室入口传来了脚步声。
            现身的是银发和青发的少女。
            还有男勇士候补们。
            从制服的颜色来看,几乎都是三年级的学生。
            【希尔德加特...洛可萨尼亚前辈?】
            【雷斯蒂娜・迈恩…?】
            以这两个人为中心,勇者们进入训练室,包围了我们。
            什么?怎么回事?
            难道…我会被私刑吗?
            不,比起那个…我的咏唱被无效化了?是希尔德加特干的!?
            事到如今后悔得脊梁发硬。
            学园内的暴力事件,对他们来说是绝好的…退学的名分吗?
            紧闭着嘴的希尔德加特,以可怕的表情接近了我,她的鞋啪嗒啪嗒地响着。
            与凯塞拉在一起的两名男学生也露出了相当紧张的表情。
            对学院学生来说,这是绝对的权力吧。是隐藏掌权者。
            希尔德加特果然是那样的人物。
            在紧张的我们面前,希尔德加特坦然地对凯塞拉说。
            【在这样的地方,还想宣布真名进行决斗...要是命丢了,打算怎么解决呢?】
            失去生命?
            凯塞拉这家伙,真的打算杀了我吗?
            谢谢你,希尔德加特!我得救了!…难道不是吗?我被这样的未成年的小鸡救了,放下心了…真落魄啊。
            【如果无论如何都想要终结的话…请在正式比赛中进行吧。那样的话,就可以无后患地分出胜负了。】
            …哦!?
            不是来阻止吵架的吗?
            为了防止后患,会正式动用私刑吗?果然这个女人是蛇!
            【太好了,两天后预定的考试项目定下来了。】
            希尔德加特脸上的笑容。
            我感到浑身发冷。
            可怕…。
            这家伙果然是个可怕的家伙。
            比起那个,考试的项目决定了吗?
            现在这个瞬间决定了吗?也就是说,到现在为止没想过怎么做吧?这么随便的话啊!这是关系到能否留在勇者学园的重要测试!
            【circleⅣ,凯塞拉·布莱斯。还有circleⅣ,多玛基·萨拉蒙。】
            他们二人是4个圈吗?


            IP属地:重庆6楼2020-09-21 23:20
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              也没有那么厉害的魔力啊。
              嘛,比我…强得多…。
              【佩莉尔·霍尔·玛格琉德和吉克盖·弗里德。两队的决斗,作为测试。】
              什么呀!?
              身体僵硬了。
              冷汗直流。
              所谓团队决斗…难道是二对二的决斗…!?
              和有2个4个圈的队伍!?
              一下子,4个圈看起来非常厉害。
              刚才小看你的感想消失了。
              不仅是凯塞拉和多玛基,就连站在希尔德加特附近的蕾斯蒂娜的表情也因困惑而扭曲。
              希尔德加特再次笑了。
              就像能看到九根尾巴摇动一样,用妖怪狐狸一样的表情看着我。
              然后宣布了。
              【根据队伍决斗的结果,决定是驱逐佩莉尔·霍尔·玛格琉德,还是承认她是我们的同伴。】
              【2】
              测试决定了,二对二的对决“团队决斗”。
              也就是说,吉克和我,将与凯塞拉,多玛基搭档战斗。
              从那之后我知道了一个情报,那两个人好像并没有什么特别的伙伴。
              就是平常在一起的朋友关系。
              幸好不是长期合作的搭档...。
              在魔力注入中重要的是双方的魔力水平。
              制造魔力的一方(奶妈),可以聚集与自己的圆圈数相应的量的魔力,被注入魔力的一方(勇者),注入圆圈数相应的量的魔力,反复注入。
              例如,凯塞拉·布莱斯是circleⅣ。
              多玛基·萨拉蒙也是circleⅣ。
              在这个队的情况下,凯塞拉可以向多玛基注入circleⅣ的魔力,最多四次。意思是只要做好准备,多玛基就能buff circleⅩⅥ的魔力。
              当然,根据注入侧的勇者的肉体被锻炼到何种程度的不同,buff也有其极限。 不过,也可以不将圆环四的魔力全部使用在buff上。 使用圆圈四中的两个作为缓冲,剩下的圆圈二运用别的技能,这样的使用方法的话,可以进行效率相当高的战斗。
              那佩利尔·齐克盖呢?
              我是佩里尔·霍尔·马格里德。可以压缩两倍。
              科罗娜・伊莱特确认的吉克圆圈是五个。比凯塞拉他们多。
              这个有点意外啊。
              吉克的魔力等级是平均数值。
              七勇士家的子孙果然不一样!虽然想这么想,但也不是特别有地位的人。
              而且,刚开始训练的吉克的肉体,能否承受circleⅤ的魔力,也还不确定。
              我把压缩到两倍的魔力,最多注入五次的话,就会被注入circleⅩ的魔力。
              只是把魔力全部用在buff上是没有意义的做法,通常在buff上使用两个左右的圈,剩下的运用其他技能和攻击魔法才是良策…。
              我和吉克都不习惯攻击魔法的拼写。
              我没有学习到那种程度的时间。光是压缩拼写就已经竭尽全力了…。
              也就是说,我们现在的战斗力,只有“最大circleⅩ的buff”。
              而且,在吉克的肉体能够承受的前提下…。
              【嗯...】
              看来赢不了啊,这个…。
              在教职员工宿舍的临时房间的床上躺着,筋疲力尽。
              我预料到测试并不简单。
              为了证明与伙伴的缘分和作为勇者的能力,也算是对体力的测试,这一点我也早有预料。
              即便如此,没想到会被说成“在与勇者候补的对决中获胜”。
              和到最近为止还是死宅,几乎没有战斗经验的家伙,突然实践决斗什么的。
              来到勇者学园才过了一个月的,circleⅠ的贵族的大小姐……这是一个非常残酷的障碍。
              多玛基和凯塞拉是普通的勇者候补。到现在应该已经充分锻炼过了。
              在论述魔力等级之前,经验的差异过于绝对。
              而且,吉克盖·弗里德...在心理方面,也有严重的问题。
              昨天的事件以后,吉克完全失去了自信。
              说实话,失去自信的人我也一样。
              我从昨天开始一直躲在房间里,连见吉克都没有。
              失望很大吧。
              不…坦率地说,是冲击。
              吉克向他们跪下的样子…
              就像我自己变得卑躬屈膝一样,勒紧了胸口。
              这就是…是弱者的感情吗?
              从某种意义上说,我深切地感受到了。
              通过吉克生动地传达了没有力量的弱者的心情。如果不是和吉克一起训练,我也不会站在吉克的立场上,把感情代入弱者。
              然后,因为那个而被注意到的,还有一个现实。
              我在这里也是弱者。
              为了和吉克一起前进而努力,在那么不合理的力量面前被罚下跪的状况,他是非常不甘心的吧。
              【可是,那家伙…还没有得到能赢的人应该拥有的,最重要的东西…】
              无论我如何理解弱者的心情和吉克的心情,什么都不会改变。
              问题在于吉克本人。
              即使弱小,即使没有才能,也要以更高的境界为目标的心情。
              不想输的坚强意志!
              不想轻易服从他人的坚强意志,会让人变得更坚强。
              意志换个说法,就是胆量。
              吉克没有那个“胆量”。
              那家伙…作为男人太没有自尊了。
              【不满意…】
              胸…一阵阵地疼。
              吉克是我的勇者伙伴。
              是我的男人。
              他没有作为男人的自尊心,没想到会心痛到这种地步。
              …哼!?等等!
              这是否也有女性化的想法?
              不算!不算!
              不管那个笨蛋扎古有没有自尊心,我都不会生气的!
              而且现在…我不是说过“我的男人”吗?
              那肯定是错误的!
              撤回!从脑内清除干净!
              那家伙是量产型扎古!
              那家伙只不过是我的奴隶而已!
              对无能的部下生气的上司,只是同样的心情而已!【回老家了吗?】
              我愣住了。
              我怀疑自己的耳朵。
              眼前的修女也不知道该怎么跟我解释才好,一副很为难的样子。
              无论如何决斗是在明天,为了放松心情,我来到了吉克的房间…那个人不在。通过四处寻找时碰见的伊泽塔修女,知道了吉克的去向…。
              听说回老家了。
              在老家…
              回去了。
              …连生气的力气都没有了。
              造成这种事态…一个人逃离了学园!?那个**…!


              IP属地:重庆7楼2020-09-21 23:20
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                大佬加油


                来自Android客户端8楼2020-09-21 23:57
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                  终于又更新了


                  IP属地:广东来自Android客户端9楼2020-09-22 00:46
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                    居然丢下大胸妹子跑回家了


                    IP属地:广西来自Android客户端10楼2020-09-22 02:10
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                      男主可以跟吉克私奔


                      IP属地:中国台湾来自iPhone客户端11楼2020-09-22 12:45
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                        233男主回家了


                        来自Android客户端12楼2020-09-25 13:31
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                          什么时候更新?每天都来看一眼。


                          IP属地:广西来自Android客户端13楼2020-10-08 02:33
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                            IP属地:广东来自Android客户端14楼2020-11-20 01:49
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                              加油楼主


                              来自Android客户端15楼2020-12-02 14:48
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