更进一步了解……
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ここではお金のことについてだけ问题にします。
ご质问はおそらく、同じお金のことなのにどこが违うのか、ということでしょうから。
「支払う」は「払う」という概念の中の一部です。「支払う」を「払う」と言ってまちがいになることはありません。
「払う」は、何かの対価としてお金を相手に渡すことですが、
「支払う」は、その「払う」の中でも、「払うことが定められているもの」「必ず払うと决まっているもの」について
使います。
ですから、代金、料金、授业料、家赁、给料、税金、罚金、などは「支払う」を使うのに适した语です。
払いなさいという拘束力が强いものほど、「支払い」がよく使われます。
(もちろん、「払う」でもいいのです。しかし、「支払う」とすると、「それは定められたものである」ということが
はっきりしますから、オフィシャルな文书などでは、こうした语には「支払う」を使うのが基本です)
「払う」はよいが「支払う」ではおかしい、という例は、
「マージャンで负けて、友人に1万円払った」「こんなバッグに30万も払ったの?!」
「外国のレストランではチップを払うことが多い」「子供のお手伝いに100円払ってやった」
・・・いずれも、オフィシャルに払うことが定められたもの、払わなければならないもの、ではないので、
「支払い」は适当ではないのです。
余谈ですが・・・
先日都内の路上禁烟の条例がある区で、歩きながら吃烟した人に、
区の担当者がその场で罚金2千円を徴収する场面をテレビで绍介していました。
その担当者は、罚金徴収の名人で、この人にかかると、たいていの违反者が素直に
罚金を払ってくれるそうですが、その秘诀の一つとして、
「2千円『支払って』いただけますか、と言うことです」と语っていました。
「払って」というと、悪いことをしたのだから、私的、个人の裁量の范囲にあるお金を出せ、と言われたような気がするけれど、
「支払って」であれば、単なる「料金」として、プライドが伤つくことなくすんなり払う気になる・・・ のでしょう。
微妙な使い方の违いを、うまく利用している例だと思いました。