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【天声人语】天寿まっとう400歳(2024年9月9日)

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目をこらしたが、もう葉は残っていない。幹は黒ずみ、朽ちた樹皮が痛々しい。長年、白神山地のシンボルとして愛されながら、台風の直撃で命が尽きたブナの巨木「マザーツリー」を青森県西目屋(にしめや)村で見た▼
我仔细地端详着它,却不见一片叶子残留。树干漆黑一片,腐朽的树皮令人痛心。这棵被誉为“母亲树”的山毛榉巨树,曾是白神山地多年的象征,深受人们的爱戴,然而却因台风袭击而死去。在青森县西目屋村,我静静地凝视着这棵曾经巍峨的大树。
津軽森林管理署によれば、樹齢は推定400歳。幹回りが5メートルに迫る大木で、白神の原生林が世界自然遺産に登録される1993年より前から名高かった。ところが6年前の9月、強風に幹を折られてしまう。関西空港を閉鎖に追い込んだ大型台風の仕業だった▼
据津轻森林管理署介绍,这棵巨树树龄估计有400年,树干周长近5米,在白神山地的原始森林于1993年被列入世界自然遗产之前,它便已名声在外。然而,6年前的9月,一场强风将其枝干吹断。而这源自一次大型台风,台风威力之大,甚至导致关西机场关闭。
「台風の翌年も翌々年も芽吹いてくれました。地元にも再生を望む声が高かった」と管理署の吉川浩人さん(56)。だが樹勢は徐々に衰え、今年の5月末、樹木医に枯死と診断された▼
管理署的吉川浩人(56岁)表示:“台风过后的第二年和第三年,这棵树都顽强地长出了新芽。当地民众也对它的复苏寄予厚望。”然而,随着时间的推移,这棵树的生长状况逐渐恶化。今年5月底,树木专家诊断后确认它已经枯死。
強靱(きょうじん)そうな印象がブナにはあるが、吉川さんによれば生息の適地は限られている。「標高500~800メートルの山地にしか生きられない。環境変化にも弱い」。世界的な気温上昇が続けば、半世紀後には白神ですら適地を外れるとの研究もある▼
山毛榉树给人以坚韧不拔的印象,但实际上,据吉川所言,山毛榉树能够生存的地方并不多。“它只能在海拔500至800米的山地存活,并且极易受到环境的影响。”研究表明,如果全球气温持续上升,半个世纪后,连白神山地区也将不再适合山毛榉树生长。
県や村と相談した結果、枯死した以上、無理な保存や展示はしないことになった。「折れるのも枯れるのも自然の営み。名のある木とはいえ、人為的な特別扱いはやはり不自然かと」。立ち残った幹を慌てて伐採しないことでも意見が一致したそうだ▼
在和县、村商议后,决定既然树已枯死,将不再对其进行过度的保存和展示。“无论是被折断还是枯死,终究都是自然的结果。虽说是有名的树,但对其进行特别的人为干预毕竟不符合自然法则。”同时,大家在暂不砍伐剩余枝干一事上也达成了一致。
樹齢が推定通りなら、生まれたのは17世紀初め。そんな時代から白神の峠に立ち、世の転変を見続けてきたかと思うと感慨は深い。いま、まさに従容として死につく「母なる木」に見入った。
如果树龄估算准确,那么这棵树便诞生于17世纪初。自那时起,它便屹立在白神山顶,见证了时代的变迁。想到这里,我不禁深感慨叹。此刻,我凝视着这棵从容走向生命终点的“母亲树”,不禁看入了迷。
单词解析
1.名高い「なだかい」
有名,著名,出名成名的,扬名的,广为人知的。
【例句】歴史上名高いところ。
2.仕業「しわざ」
行为,搞〔捣〕的(鬼),干的(勾当)。
【例句】彼の仕業に相違ない。
3.芽吹く「めぶく」
(树枝)刚刚发芽。
【例句】ヤナギが芽吹く。
4.峠「とうげ」
山顶,顶点。全盛期,关键。
【例句】峠をいくつも越える。
5.見入る「みいる」
注视,看入迷,看得出神。
【例句】画面に見入る。
【翻译心得】
原文:ところが6年前の9月、強風に幹を折られてしまう。関西空港を閉鎖に追い込んだ大型台風の仕業だった。
译文:然而,6年前的9月,一场强风将其枝干吹断。而这源自一次大型台风,台风威力之大,甚至导致关西机场关闭。
分析:为使行文流畅,将“仕業”单独提出翻译。
【背景知识】
世界自然遺産「白神山地」のシンボルとして「マザーツリー」の名で親しまれた青森県のブナの巨木は、6年前の台風で幹から折れ、腐敗を防ぐ薬剤を塗るなどの対応がとられていましたが、管理する森林管理署は完全に枯れたと発表しました。
「マザーツリー」は、青森県西目屋村にある樹齢が推定400年、高さ30メートルほどあったブナの巨木です。
世界自然遺産に登録されている「白神山地」のシンボルとして、多くの人から親しまれてきましたが、6年前の台風で幹から完全に折れたことから管理する津軽森林管理署は折れた幹の断面に腐敗を防ぐ薬剤を塗るなどの対応をとってきました。
森林管理署によりますと、その後は毎年、根を張った部分の枝に葉がつくなどしていましたが、24日確認したところ新たな芽吹きが見られず樹木医が完全に枯れたと診断したということです。
幹が折れて大きな負荷がかかり木が弱っていたと考えられるということです。
森林管理署は「自然の推移を見守りたい」と伐採はしないということですが、倒木のおそれがあることから木につながる遊歩道は通行止めを続けるとしています。
西目屋村の桑田豊昭村長は「人間でいえば天寿を全うしご苦労様という思いです」と話していました。
「白神山地ガイド会」の渡邊禎仁代表は「残念ですが、自然の中で命が巡っているのでしかたない。今までシンボルとして観光客を呼び寄せてくれたので今は安らかに休んでほしい」と話していました。


IP属地:湖北1楼2024-09-10 10:37回复