天声人语吧 关注:129贴子:253
  • 0回复贴,共1

【天声人语】缶詰王国あおもり(2024年10月6日)

只看楼主收藏回复

缶詰をあけると、なぜか懐かしい気持ちになる。パカッと指で引くのでなく、ゆっくりと、缶切りを回してギイギイとあける。缶がタイムマシンになっていて、なかの時間が動きだすのか。あるいは、缶詰が小さなごちそうだった、かつての時代が蘇(よみがえ)るためか▼
打开罐头,不知为何总会涌起一股怀旧之情。当时的罐头不像现在轻轻一拉就能打开,而是得用罐头刀吱呀吱呀地划上一圈。罐头俨然成了一个时光机,里面的时间开始流动;或者说,罐头还是鲜美小吃的那个年代又重新回来了。
そんなことを思ったのは、青森県立図書館でちょっと変わった展示イベントを目にしたからだ。題して「缶詰王国あおもり~缶詰の歴史と食文化」。明治から昭和まで、複製した地元産缶詰のラベルを多数見ることができる▼
而引发我如此万千思绪的,是我在青森县立图书馆看到的一个有点特别的展览。它以“罐头王国青森——罐头的历史与饮食文化”为题,展示了从明治到昭和时期当地所产罐头的复刻标签。
「大きい歴史より、小さい歴史に興味があるんです」。主催した県立郷土館の増田公寧(きみやす)さん(52)は楽しそうに言った。「小学校のころから、お菓子の包み紙とかを捨てられなくて」▼
“比起宏大的历史,我倒是对历史的点滴一隅更感兴趣。”主办方青森县立乡土馆的增田公宁(52岁)先生笑着说,“从上小学开始,我就舍不得扔掉零食的包装纸。”
青森の缶詰輸出のピークは昭和初期。大半が欧州向けの海産物だったそうだ。中身が見えない商品だから、デザインはどれも凝っていて、見るだけで面白い。展示の目玉、1898年ごろのホヤ水煮缶のラベルなど、何とも色鮮やかである▼
昭和初期是青森罐头的出口高峰期,其中大部分是出口欧洲的海产品。因为消费者看不到罐头里装的东西,所以包装设计都非常精美,光是看着就别有风趣。作为展览的亮点, 1898年左右所产水煮海鞘罐头的标签等老物件也颇具风格,色彩都十分鲜艳。
そんな歴史を経て、この辺りでは、自家製の缶詰を贈り物にする風習も盛んになったという。春はタケノコ、秋はキノコを山で採り、近所の加工所でつくるマイ缶詰だ。ただ、何でも買えてしまう便利な時代だけに、最近はめっきり減ってきているとか▼
据说因经历过这样的历史,在这一带,将自制罐头作为礼物赠人的习俗也很盛行。春天挖竹笋,秋天采蘑菇,然后在附近的加工厂制作成自家的罐头。不过,由于现在购物便利,什么都能买到,这种习俗也明显淡化了。
どんなものかと知りたくて、増田さんが知人からもらったネマガリダケの手作り缶詰をわけて頂いた。作り手を想像しながら、みそ汁で食べる。ほんのり甘い、香りと味がした。
出于好奇,我分到了一份增田先生从朋友那里得到的信浓赤竹笋手工罐头。我一边想象着做罐头的人,一边将它放进味噌汤里品尝。味道甜甜的,还带着淡淡的清香。
单词解析
1.缶詰「かんづめ」
罐头。
【例句】赤い缶詰を一つ出した。
2.蘇る「よみがえる」
复活,苏醒
【例句】蘇ったような心地がした。
3.ラベル
标签。
【例句】ラベルを貼る。
4.目玉「めだま」
眼珠,眼球;挨申斥;吸引人的中心事物
【例句】目玉商品を更新する。
5.めっきり
显著,急剧。
【例句】めっきり減る。
【翻译心得】
原文:缶切りを回してギイギイとあける。
译文:得用罐头刀吱呀吱呀地划上一圈。
分析:这句话中有个拟声词「ギイギイ」,日语解释是「物が盛んにきしんで出る大きく鈍い音」。有点类似于咱们中文里的“吱呀吱呀”,形容物体受压或摩擦时发出的声音。
【背景知识】
サテライト展(出張ミニ展示)「缶詰王国あおもり~缶詰の歴史と食文化~」
会場:青森県立図書館2F
会期:令和6年7月11日(木)~10月23日(水)(7月25日(木)、8月22日(木)、9月11日(水)、26日(木)(青森県立図書館休館日を除く。))
展示内容:
水産缶詰の歴史:ほや、くじら、さけ、いわし缶詰など明治時代~昭和戦前期の缶詰ラベル(複製)、缶詰製品(模型)、写真ほか
農産缶詰の文化:ねまがりたけ、ふき、さもだし水煮缶詰などの委託加工缶詰、食料採集と加工の習俗、缶詰製品(模型)、缶詰料理(模型)、写真ほか※本展の展示物は主として複製品です。


IP属地:湖北1楼2024-10-07 11:01回复