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一楼备用


IP属地:浙江1楼2016-06-19 08:05回复
    「そうだって聞いてんな。実際のとこ、埋めてある骨が誰のかなんて知りゃしねェよ。ここは強欲の魔女の墓場で、少なくとも村の連中も俺様もそう教わってる」
     イマイチ、違和感の生じる答えではあったがスバルはその違和をひとまず呑み込む。それから、先ほどの発言の中でも気になった単語をいくつかピックアップ。
     重要そうなのは『試練』と『資格』の二つだ。
    「墓所の中で始まるっていう、『試練』ってのはなんだ? ぶっちゃけ、ここ数週間の経験で俺はその単語に対していい印象ってのがまるでないんだけど」
    「安心しろや、試されんのなんざ俺様も嫌いだかんよ。で、まァ『試練』なんだが……内容は知らねェ」
    「おい」
    「怒んなっての。ふざけてるわけじゃねェよ。ただ、墓所の中でそれが起きるってことだけは知ってんだ。その『試練』が突破できなきゃ、この行き詰まりの実験場から解放されねェってこともな」
    「解放って……誰が?」
    「それが『資格』ってやつになんだよ。資格のある奴ァ、実験場から出られねェ。『試練』が終わらない限り、魔女の所有欲ってやつが手放してくんねェんだと」
     煮え切らない答えだが、ガーフィールもわざと曲解させるような発言をしているわけではないらしい。彼なりに噛み砕いて、理解している内容を口にしている。それでも要領を得た答えにならないのは、彼の中ですらそれらが曖昧だからなのだろう。
     ただ、今の断片的な答えを繋ぎ合わせて、スバルは己の中に現状認識という形で答えを得ようとする。そして、散らばったピースを組み合わせて出した答えは、
    「墓所に入れるのは資格のある人だけで、その資格のある人が試練を乗り越えないと『聖域』からは出られない……ってことか?」
    「あァ……? そんな感じ……か?」
    「わりと噛み砕いたのにこれでもダメなのかよ……」
     首をひねって、おそらくわかっていないだろう頼りない返答のガーフィール。その彼への態度を一端保留し、スバルは傍らのエミリアを見た。彼女はスバルの視線を受け、今の答えに対する彼女なりの結論を舌に乗せ、
    「さっき私、この『聖域』に入ったとき、意識が途切れたけど……あれが、そうだったっていうこと?」
    「あそこが境界線で、出られる範囲を跨いだから気絶させられた? いやでも、俺もオットーもあのときピンピンして……」
    「そら資格がねェからだろうよ」
     突然のエミリアの意識不明の事態、その答えを得たところでガーフィールが横槍。彼はスバルを指差し、それからエミリアを反対の手で指差しながら、
    「ハーフエルフのエミリア様は資格がある。けど、純血で人間一直線なスバルは資格がねェ。だから出入り自由。でも、試練は受けられねェってこった」
    「待て待てウェイト。つまりなんだ、今の台詞を考慮するに、こういうことか?」
     息を止めて、スバルは思考を整理。そして、ガーフィールと初対面のとき、そして彼が『聖域』へスバルたちを案内したときの発言を思い出して、気付いた。
    「試練を受けられるのはハーフエルフ……いや、人間と亜人のハーフ。んでもってこの『聖域』で暮らしてる人たちってのは、みんなそういう立場なんだと」


    IP属地:浙江3楼2016-06-19 08:07
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      「お前の、城……?」
       エキドナの言葉に眉を寄せ、スバルは改めてあたりを見渡す。
       風のそよぐ草原はどこまでも続き、四方のどこに目を凝らしても地平線の彼方までなにも見つけることができない。現実的に、ここまで空白的な土地が存在するかは別として、確かにいっそ幻想的な光景ではあった。
       それを意識してスバルは唾を呑み、それから肩をすくめて笑みを浮かべると、
      「残念ながらどこ見渡しても城どころか小屋もねぇよ。なに? お前の城って今は建て直しとかしてるの? それとも借金の形に椅子とテーブル以外持ってかれたの?」
      「ふふふっ。君は本当に面白いな。ボクを前にして、それだけの減らず口を叩いたものは同じ魔女を除けば数えるほどしかいない。まさか死後になって、その数が増えることになるとは思わなかった」
       軽口に笑うエキドナは指折り記憶を数え、そこにスバルをくわえてご満悦だ。
       代わりにスバルは彼女の言葉の中に聞き逃せない単語を見つけて顔をしかめる。今、確かに彼女はこう言った。『死後になって』と。
      「お前が強欲の魔女ってのがホントなら、俺の記憶だと死んでるはずだぜ。そもそもお前の墓参りするために俺はここに入ってきたんだし」
      「それは丁寧にありがとう。献花してくれる花は入口に手向けてほしい。お酒は嗜まない身なので、できたらお供え物は甘いものが嬉しいんだが」
      「お供え物の文化があんのか、この世界……。悪いが、土産はなんにもねぇし花も買い忘れちまった。俺の笑顔で満足してくれい」
       花が咲き乱れるような笑顔――毒花の類だが。
       それを披露してみせるスバルにエキドナは楽しげに喉を鳴らす。それから彼女はテーブルの上のカップを口元に運んで喉を潤しながら、
      「これほど楽しくお茶を飲むことは生前にもなかった。やはり、死んでもみるものだね。新しい発見はなおも尽きない」
      「もはやお前と俺の間で会話が成立してんのかも怪しいよ。……クソ、飲んでやる。飲んでやるよ!」
       無警戒の相手にささくれ立った心で接しているのが馬鹿らしくなり、スバルは奪うようにテーブルの上のカップをひったくって飲み下す。
       水でも、お茶でも紅茶でもない、不可思議な味わい。不快ではない。
      「魔女の差し出したものを飲み干すなんて、ずいぶんと勇敢なんだな」
      「はっ。ここまできてビビってられるかよ。そもそも、お前が俺を殺そうとか思ったら次のコマで消し炭だろうが。茶の一杯に警戒なんざしてられねぇよ」
       手を振り、飲み終わったカップをテーブルに置いて「ごちそうさま」と言葉を継ぎ、
      「うまくもまずくもなかったけど、なんのお茶だったんだ、これ?」
      「ボクの城で生成したものだからね。言ってしまえば、ボクの体液だ」
      「なんてもん飲ませてんだ、てめぇ!?」


      IP属地:浙江8楼2016-06-19 08:10
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        男主这话之后要与贪婪魔女签约了


        IP属地:浙江12楼2016-06-19 08:11
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          上述分别是第四章10 『知識欲の権化』和第四章11 『傲慢で怠惰な憤怒』的内容


          IP属地:浙江19楼2016-06-19 08:29
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